4月21日(木)幻の武州鉄道

川口市石神の交差点付近に、吉野家があるのをご存じでしょうか。

そのあたりに戦前、駅がありました。蓮田~岩槻~大門~神根を結ぶ「武州鉄道」の南端の神根駅です。

神根駅は、昭和12年(1937年)に延長され開業しました。鉄道会社は客を呼び込もうと、写真のような広告を配り、乗客を呼び込もうとしました。石神の女郎仏、五重塔のある西福寺、そして安行の植木などの川口北部の名所をPRしました。

計画では鳩ヶ谷を通り、川口駅(後には蕨駅)とつながるはずでした。しかし、深刻な経営不振と日中戦争の勃発により、昭和13年(1938年)に廃業となってしまいました。

もし、東北本線とつながっていたらと惜しまれます。

おりしも地下鉄南北線と埼玉高速鉄道が浦和美園まで開通しましたが、このような構想は以前からあったことになります。(2001年)

*写真は川口市立戸塚図書館のまとめた「戸塚ってどんなところ」から転用させていただきました。(T)

 

4月20日(水) 小ハイキング

今日は好天に恵まれましたので、軽登山をしてきました。富士山が見られて良かったです。

行きの登山道は、あまり人が通らないルートを選びました。誰とも会わず貸し切り状態。何という贅沢なことでしょう。鳥のさえずり、木々のせせらぎ、明るい稜線など変化に富んだコースを味わいました。途中、道の真ん中で、羽根を広げてくつろぐルリタテハにはびっくり。ヒトリシズカはなんて気品があるのでしょう。

山頂付近では、センボンヤリに出会いました。春と秋、二度花が咲くのですが、花の様子や葉の様子がまったく異なるそうです。

ただ登るのではなく、勝手に歩みをとめて、植物や生物を鑑賞するのは、やはり一人に限ります。(T)

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中央線初狩駅から登れる高川山山頂から
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イカリソウ
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ヒトリシズカ
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マムシグサ
watrrabi
こんな所にもワラビが
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何というスミレでしょう?
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センボンヤリ
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ルリタテハ

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4月19日(火)赤山陣屋跡

「薩摩藩や長州藩って聞いたことかあるよね。」「じゃあ、この川口は何藩だったと思う?」

小中学生は皆黙り込んでしまうでしょう。実は何藩でもないのです。幕府の直轄地(幕領、天領)だったんです。

そして、その天領には代官がいる。関東の多くの代官の大もとじめ(関東郡代という)を務めていたのが「伊那氏」です。その伊奈氏が住んでいたのが、この川口市赤山なんです。伊奈氏は赤山に立派な屋敷を構えていました(赤山陣屋)。現在では掘りなどが一部復元され、整備。保存されています。

伊那氏の民衆からの評判は良かったのではないでしょうか。このへんでは百姓一揆とか聞きませんよね。実は伊那氏は12代にわたり、様々な功績があります。

  1. 江戸湾に流れていた利根川を、大工事をし、銚子の方面に流し、江戸の市民を洪水から守った。
  2. 洪水の絶えない荒川の流れを変え、今のような流れにした。このことにより、関東一円の新田開発が進み、経済が発展した。
  3. 1707年の富士山の噴火の時は、被害にあった農民に対し、幕府の反対を押し切って、大量の米を支援物資として送った。
  4. 天明のききんと相次ぐ打ちこわしの時には、諸国に救援物資として米を支援して欲しいと頼んだ。伊奈の殿様のいうことではそうしようということで、沢山の米が集まり、江戸市民の命を救った。など

詳しいことは、また、別のコーナーで紹介させていただきます。

今朝は、天気もよく、散歩日和です。ホトトギスがあちらこちらで鳴き、川口にもまだまだ自然が残されているなあと感じました。
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4月17日(日)革の材料

熊本大地震で被害にあわれている方々のことを思うと大変胸がいたみます。なおも収束が見えない不安感におびえていらっしゃる方々の気持ちをお察し申し上げます。

材料となる革の買い付けには、一人で浅草橋や荻窪などに出かけます。何軒も回ります。大勢の生徒さんの材料ですので、できるだけ安く、豊富に材料を用意したいからです。(m)

 

4月16日(土) デザイン集探し

今日は、代官山の蔦屋に行ってきました。蔦屋さんは、おしゃれなだけではなく、各分野の専門書籍の品揃えが豊富です。2Fのカフェでは、購入する前の本を持ち込み、読むこともできます。人気があるわけですね。私は探していた、革関係に使えそうなデザイン集を買いました。いいインスピレーションが涌くといいのですが...(M)

4月15日(金) イチリンソウ

川口市の安行赤堀用水沿い斜面保全緑地のイチリンソウが見頃をむかえている。昔はあちこちの里山に自生しただろうに、現在は多くの方々の努力により、何とかここだけには残っている。清楚で心安らぐ。「ひとりしずか」や「ヤマトリカブト」なども自生している。

川口の雑木林や里山はにはたくさんの生物が生息していた。行政は保存地区を設けたり地元の方々は必死にボランティア活動をされている。が、現状はどうだろう。川口の名物ともいうべき「アオバズク」。下の写真がそれである。20年ほど前、川口戸塚の高台の神社の大シイの木で見かけたことがある。足を運んで見たが、予想通り、その姿形すらなかった。当時は周囲がうっそうといていたのだが...。

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4月14日  丸田家の魅力

丸田弘子 先日、HP作製にあたっての取材をかねて、丸田弘子宅に伺いました。奥の方から古い作品も出してきていただき、写真を撮らせていただきました。もちろん、家のあちらこちらに飾られている作品も多く、手放したくない理由がよくわかります。

丸田邸は家全体がハイセンスでアートな空間として保たれています。世界から集められたインテリアで一杯。めったに人が訪れない3Fまでアートな空間になっているのには驚かされます。柏では一度は訪ねてみたいお宅です。

また、丸田弘子革工芸教室はたくさんの会員さんたちで、活気に満ちあふれています。レベルの高い作品作りに励むとともに、アットホームな社交の場にもなっています。

 

4月12日 小林真美「おぼろ月夜」

第34回日本革工芸展に出品される小林真美の作品。「おぼろ月夜」。漆を8回塗り込んだ手のかかった作品。漆黒の深みのある輝き。柑色のおぼろげな灯り。和の世界を極めようとしている。華美な装飾を排し、シンプルな美を追求した作品。是非実物をご覧いただきたい。

 

4月11日 急遽作品を出品

日本革工芸展に急遽出品することにした作品です。自宅に飾ってあったもので、未公開のものです。漆を何回も塗り、仕上げて見ました。造花などを生けてみてはいかがでしょうか。漆の光沢はいかがでしょうか。